ホーム » 教員紹介 » 大塚 龍児

大塚 龍児

商法I・II、商法演習

プロフィール

1945年札幌生。東京大学法学部卒業後、同助手、北海道大学法学部助教授、同教授を経て、2009年北海学園大学法科大学院教授。

写真:大塚 龍児

■講義のねらい・特徴的な取り組み

商法Iは、出資者(社員・株主)による共同企業としての会社について、その組織・運営について現行法を概説し、会社制度全体の理解をしてもらう。特に、歴史的にまた現代経済生活において重要な役割を果たしている株式会社は、株主は会社の上げた利益は享受するのに(利益配当)、株主は会社債権者に対しては無責任(株主の有限責任)となっているのだが、その仕組みについて会社と出資者(株主)との関係、会社の運営の仕方(会社機関の分離、権限と責任)、会社債権者と会社・役員・株主との関係、会社の資金調達関係、会社の組織再編等にわたり解説する。

商法IIは、商法総則・商行為に関して、民法に対する特徴という観点から、諸制度を概説し、また、伝統的に商法において講義されてきた、有価証券法を、手形・小切手を中心として解説する。

商法I・IIとも、基本的・原理的な概念を、少しずつ枝葉を付け加えながら、しつこいくらい繰り返して、覚えてもらうようにしたい。商法も私法である以上、所有権の絶対・私的自治(契約自由)・過失責任主義という近代私法の3原則、それに無限責任主義を加えた4原則とその修正から成り立っているといえると思うが、商法の諸制度が、なぜそうなっているのかを、この4原則とその修正という観点から説明できることを目指したい。

商法I・IIは、性質上一方的講義形式が中心とならざるを得ないが、商法演習は、双方向・多方向授業を目指し、というよりは、 むしろ受講生中心主義で進める。判例を教材として、レポーターの問題提起と、学生の討論を教室で展開し、それをもとにしたレポートの提出という形で行う。

■本学で法曹を目指す学生へ

前任校における新司法試験の合格者の言に「新司法試験は団体戦だ」というのがありました。
受け取り方は人それぞれであろうかと思いますが、考えてみては如何でしょうか。

また、本学に赴任したときの最初の感想は、学生諸君の「優しさ」でした。優しさは、競争試験においては仇にはなっても、力にはならないでしょう。しかし、合格を勝ち取ってもらいたい、そしてその「優しさ」法曹生活において貫いてほしいと思っています。