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松久 三四彦

民法Ⅰ、民法Ⅴ、民法基礎演習Ⅰ、民法演習Ⅰ、民事法総合演習

プロフィール

1952年,北海道生まれ。1981年北海道大学大学院法学研究科博士後期課程退学後,小樽商科大学短期大学部講師,同助教授。その後金沢大学助教授、同教授、北海道大学教授,同大学院法学研究科教授を経て、2015年4月北海学園大学法科大学院教授、 2017年4月同大学院法務研究科長。

写真:松久 三四彦

■講義のねらい・特徴的な取り組み

皆さんに、法曹になるために必要な基本的知識をわかりやすく伝え効率的に吸収してもらうこと、さらに、司法試験合格レベルの知識と、それを答案に表現できる力を養うことを講義・演習のねらいとしています。そのために、皆さんがまずやるべきことは、条文と判例そして通説的学説を知ることです。つぎにやるべきことは、具体的な事案の法的分析とそれを簡明に文章で表現する訓練です。むやみに手を広げず、地道にやることが大事です。そうすれば、必ず実力がついてきます。
法は人のためにあります。この、修行ともいうべき勉強を通して、皆さんには、温かみのある良き法曹、良き社会人になってほしいと願っています。

■本学で法曹を目指す学生へ

皆さんが目指しておられる法曹は、社会生活上の医師ともいわれています。そこで、法科大学院は、いわば文科系の医学部として、社会生活上の病に適切な治療や予防を施すことができる、質の高い法曹養成を目指して作られたものです。
 もしお医者さんが、病気の知識は詳しいが実際の診断はできない、よく誤診する、手術ミスが多いとあっては、患者さんには大きな迷惑です。同様に、法律家が、基礎的な知識や調査能力、コミュニケーション能力を備えずに世にでていくならば、社会的にも大きな問題です。
ですから、社会的な評価も高く、専門職中の専門職の一つといえる法曹になるために、法科大学院で、これから、3年、ないし2年間にわたる、徹底的な勉強の日々が皆さんを待っています。修得すべき内容は、質量ともにかなりのものです。ときに立ち止まり、気持ちを奮い立たせなければならないときも、少なからずあるでしょう。そのような苦難のときは、皆さんが法律家を目指した原点を見詰め直して、ここで机を並べる仲間とともに、再度、力強く歩みを進めてほしいと思います。
よく知られたローマ法諺に、"Nemo dat quod non habet(自らもたざるものを与えることはできない)"という言葉があります。善意取得否認のローマ法諺ですが、そこには、単に法律関係の一つの考え方が示されているだけでなく、人は自らもたざる知識や技能を他人(ひと)に伝えることはできず、自ら持つところを広く深くするほどに、専門家としての役割を果たすことができるという真理を示し、不断の努力研鑽を求める言葉のようにも思われます。
皆さんはなぜ法曹を目指すのか、皆さんそれぞれのものがあり、一様ではないでしょうが、法律家には、法による適正な解決が日常のものとなる社会を作る責務があります。その責務をはたすことのできる力を、ぜひ、この北海学園大学法科大学院で培われることを願っています。