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2012年司法試験合格者 標準未修課程2011年3月修了|小林 祐也|家族や教授、事務局、勉強を支えてくれる人に感謝を

── もともと理系学部出身の小林さん。
なぜ険しいとされる司法試験受験の道を選んだのか、お話を伺いました。

合格がわかった時の率直な気持ちをお聞かせください。

感極まって涙が出てきてしまいました。
これまでの苦労や、家族などへの感謝の気持ち、とにかく色々な感情が交錯して、泣いてしまいましたね。

33歳にもなって、学生として勉強させてもらえるってすごくありがたいことだと思っているんです。
家族はもちろん、周囲の方々にも良くしていただいて、合格がわかった時は、その感謝の気持ちがこみ上げてきました。

今回2回目の挑戦だったのですが、死にものぐるいで勉強してきた結果が実って、本当に良かったと思っています。

なぜ法曹を目指そうと思われたのですか?

もともと理系学部でエネルギー、特に原子力に関わる勉強をしていました。
大学卒業後は一旦、研究開発に従事していたのですが、その会社を辞めた後に「自分に何ができるか」を真剣に考えたんです。
その時、自分が培ってきたエネルギー・原子力の知識や経験を生かして、それらの問題に取り組める法曹になろうと思い立ちました。

現在、日本国内ではエネルギーに関する問題が大きく取り沙汰されています。
私が法曹を目指そうと思った時は、まだこれほど大きな問題ではなかったかもしれないですが、この問題は色々な利害関係もあって賛否が別れるデリケートな問題だと思っています。
そこで、エネルギー・原子力にかかわる技術と法律の知識を併せ持つ立場になって、それらの諸問題に対して合意形成を図れる存在になり、将来的に、日本が良い方向へ向かうよう力を発揮したいと思っています。

大学院での生活はいかがでしたか?

写真:小林 祐也

数人の仲間たちと自主ゼミを開いて勉強に取り組むのが大変楽しかったです。
勉強ばかりではなく、食事に行ったりスポーツを一緒にしたりと、息抜きも含めた良いバランスの中で勉強できたと思っています。
私の周りにはサッカーやフットサルが好きな仲間が多くて、フットサル同好会のようにいつも楽しんでいました(笑)

自主ゼミは、最初同期の5人で行なっていたのですが、2回目の司法試験を受験する時には同じ2回目受験の人が多く集まって一緒に勉強していました。
人数が増えると、年齢差も出てくるのですが、一緒に勉強する仲間として考えていたので、あまりその辺りは気になりませんでした。

それよりも、自主ゼミの中で学べる「謙虚さ」や「協力する姿勢」などが、その後の社会生活にもきっと役立つだろうと考えていました。
もちろん、1人で勉強してうまくいくケースもあると思うのですが、私にとっては、この自主ゼミが色んな意味で心の支えにもなっていました。

総じて大学院での生活は楽しかったと思っています。
悔しいことや苦しかったこと、もちろん立ちはだかる壁もあったのですが、今になって思うと、その時時に「頑張ってよかったな」と思える瞬間が必ず出てきていたんです。

これから本学、司法試験を目指す方へメッセージをお願いします。

私が入学した頃、ロースクールはいわゆる全盛期だったと思います。
そして今回卒業する時が、その逆で低迷期と言われています。
私が入学した頃は「合格すれば道は開けるもの」と思っていた部分がありました。
しかし今は、修了後もあるいは就職後も勉強・努力が続くものと考えが改まっています。

大学院でも勉強を続けるのは辛い部分もあります。
金銭面や就職面での不安をもっている人もいると思います。
法曹の道は決してバラ色ではないと思いますが、私自身はどんな困難があろうともそれを乗り越えていく覚悟ができています。

中には学部の延長、あるいは学部卒業時の就職を避けて大学院へ進学するという人もいるかもしれませんが、もし法科大学院へ進むのであれば、年齢が若いということはそれだけでもプラス要素になると思いますので、しっかり自分の目標をもって頑張って欲しいと思います。

2012年司法試験合格者 標準未修課程2011年3月修了|菅原 剛|特別優秀じゃなくてもコツコツと勉強することが大切

── 大学院生活は充実していたと語る菅原さん。
どのような生活を送っていたのか、お話を伺いしました。

合格がわかった時の率直な気持ちをお聞かせください。

とにかく嬉しくて、何度も確認してしまいました。
今回、2回目の受験ということもあったのですが、これまでの高校・大学・大学院の合格発表時と比べても、一番うれしかったと思います。
自分よりも家族の方が喜んでくれて、その意味でもうれしさが増しました。

大学院での生活について聞かせてください。

実家がある苫小牧市から片道1時間ちょっとの時間をかけて通学していました。
よく「遠くから通っている」と言われるのですが、片道1時間というのが、勉強するにも休憩するにもちょうどいい時間なんです。
これが30分だと勉強もできないし、休めるほど休憩も出来ませんからね。
この通学距離は人が思うほど大変ではありませんでした。

3年間の大学院生活は仲間に恵まれて楽しかったです。
確かに勉強は大変でしたが、一人じゃなかったので救われた面が大いにあると思います。
わからないことを相談しあえるのもそうですが、私の場合は、友人達の生活スタイルを参考にさせてもらったりもしていました。
例えば、自分の勉強時間が短過ぎないかな、とか(笑)

合格がわかった時も後輩達がお祝いしてくれたりと、本当にありがたいと思っています。

ちなみに、その時の飲み会には、私達の他に昨年の合格者も数名参加していたのですが、こうやって合格者の話を身近に聞けるという環境も、すごいく良いんだろうなと思える点でした。
本学は先輩後輩はもちろん、教授や事務の方々との距離が近く、アットホームな雰囲気があるので、私にはすごく合っていたと思います。

これからの目標などを聞かせてください。

もともとは、検察官に強い興味があって、法曹を目指し始めました。
大学時代に刑法を学んだことがきっかけでしたが、今は弁護士という仕事も含めて司法修習期間中に検討したいと思っています。

弁護士になるのであれば、オールマイティに幅広く仕事が出来る人になりたいです。
検察官になるのであれば、犯罪者の声に耳を傾け、もし有罪であればなぜそうなってしまったのか、冤罪であればその原因究明ができるような人になりたいです。

これから法科大学院・法曹を目指す方へのメッセージをお願いします。

特別優秀である必要はなく、大学院での勉強をコツコツとおこなうことが大切だと感じます。
司法試験は簡単なことを難しく聞いてくる試験だと思いますので、それに慣れる努力も大切です。
本学のように仲間と一緒に勉強できる環境はすごく良いと思うし、協力的な教授が多いのも魅力ですので、頑張って欲しいと思います。

2012年司法試験合格者 標準未修課程2012年3月修了|小林 裕和|法科大学院は司法試験に合格できるよう設計されていると感じました

── 大学卒業後、そのまま本学へ進学した小林さん。
最短で司法試験に合格できる秘訣はなんだったのかをお伺いしました。

合格がわかった時の率直な気持ちをお聞かせください。

まさか受かっているとは思っていなかったので大変驚きました。
母親に電話して何度も受験番号を繰り返し確認して、実際10日経った今でもまだ信じられません(笑)

今回初めての受験だったので、「経験」として合格発表を見に行った感じだったのですが、まさか合格しているとは…。
10月に申請できる合格証書を早く手にしたい気持ちでいっぱいです。

受験に際し、なぜ本学法科大学院を選んだのですか?

北海道出身ということもあって、実家から通学できる法科大学院が希望でした。
それと、少人数制教育を掲げている本学が自分には合っていると思い、ここに決めました。

少人数教育であれば、授業のたびに自分が発言する機会が増え、それに答えるためにも勉強せざるを得ない環境になると言いますか、それが私にとっては実力を身につける結果になったと思っています。

また、教授に気兼ねなく質問できる雰囲気も良かったです。
一人ひとりのことを覚えていてくれるだけでも、すごく心強かったと思います。

大学院での生活について教えてください。

写真:小林 裕和

毎日ずっと勉強していたというわけではなく、遊ぶ時は思い切り遊ぶというスタンスで生活していました。
そのほうがメリハリもついて良いと思ったんです。
学校での授業を含め、だいたい6時間ぐらい、長い時で10時間くらいを勉強に使っていました。

本学は法科大学院生として勉強するには十分な環境が用意されていると思います。
例えば参考資料などは、学校側が用意してくれますし、成績優秀者向けの学内奨学金なども利用できます。
この3年間で特に不満なことが思い出せないほど充実していたと思います。

学生の中では年下のほうだったのですが、自主ゼミの間などでも特に年齢差を感じることはありませんでした。
一緒の目標に向かって進む仲間であり、言いたいことを言い合える仲間というのは本当にありがたいと思います。

将来の希望などをおきかせください。

検察官への憧れ、興味がすごく強いです。
司法修習期間もその狭き門を目指すことでモチベーションを維持できるだろうと思っています。
犯罪者の思考過程でなにがどのように問題になってしまったのか、それはどうすれば未然に防ぐことが出来たのか、それらに触れ、調べあげて、追求し、事件の全体像を明らかにできる検察官になりたいと思っています。

これから先は全国から集った優秀な2,000人の中の一人として高い目標を目指すことになります。
そう考えるとあらためて身が引き締まる思いがしますね。

これから法科大学院・法曹を目指す方へのメッセージをお願いします。

法科大学院の制度については色々な意見がありますが、ここでちゃんと勉強すれば必ず司法試験に合格できるよう設計されていると自分自身で経験できました。
これから法科大学院・法曹を目指す方にもそれを信じて進んで、結果を残して欲しいと思います。

2012年司法試験合格者 長期未修課程2010年3月修了|小原 正弘|こんな私でも合格できた!と強く言いたいです

合格がわかった時の率直な気持ちをお聞かせください。

信じられない気持ちが大変強かったです。
掲示板の合格者番号と自分の受験番号を何度も見返していました(笑)

当時務めていた大阪の会社を辞め、北海道に来てから7年目。
十分に勉強する時間を持てたとは思いつつも、これだけ勉強に専念できるのも今年が最後だと思っていたところでした。
その意味でも切迫感のようなものがあっただけに、合格がわかった時は嬉しかったです。

大学院での生活はいかがでしたか?

よく「7年間もの長い間、勉強を続けるなんて、モチベーションの維持が大変だったでしょう?」と聞かれるのですが、実は自分自身ではそれほど感じていないんです。
むしろ楽しい7年間であったというか、十数年務めた会社を辞めてきているので、「勉強したい」という気持ちが強かったんだろうと思います。
司法試験を受験出来るだけでも恵まれていると思うので、その意味でも決して長くはない7年間でした。

ただ、正直なところ経済的な理由で集中して勉強できる期間が限られていたというのも、モチベーションを保てた秘訣かもしれません(笑)

本学を選んだ理由は何ですか?

本学の環境が良かった点だと思います。
設備的な意味でもそうですが、特に私の場合「長期未修課程」があったことが挙げられます。

長期未修課程は学費が安かったという点と、当初から3年で合格できるとは思っていなかったので、4年間でじっくり学べるカリキュラムというのも魅力でした。

勉強時間は授業とあわせて1日10時間程度だったと思います。
授業以外であれば7時間程度なので、それほどキツキツで勉強していたという印象はありません。
ただ、本学入学当初は「会社を辞めた」という気の緩みから時間を使うのが下手だったと思うのですが、その意味でも長期課程で時間的に余裕のある勉強が出来たと思っています。

大学院での生活はいかがでしたか?

特に仕事をしていたわけではない私の場合、経済的な不安は当然ありました。
1年目は1人で勉強する時間も多かったので、誰に相談するわけでもなく、精神的にキツかった部分もありました。
あのまま会社勤めで働いていた方が良かったじゃないかという自問自答を繰り返していました。
当時から卒業=司法試験合格ではないことを十分に解っていましたし、同期の友人のように、社会人生活を送りながら勉強していたわけではなかったので、経済的な不安は大きかったです。

写真:小原 正弘

ただ、そんな時も初志を忘れずにいることがその辛さを克服できた秘訣だと思っています。
せっかく会社を辞めてまで来たのに、このまま引き下がるわけには行かないと自分を駆り立てていました。

本学に入って1年が経つ頃にはだいぶ慣れて気持ちの整理もできて、そこからは迷いなく勉強することが出来ました。

もし勤務地が札幌にあって、働きながら勉強することが可能であれば、私もそれを選択していたと思います。
当時39歳で、40歳を超えてからでは、仮に法科大学院に合格できても、会社をやめてまで行く事はできないと考えていました。
今思えば、元職場の理解もあってこちらへ進むことができたと感謝しています。

現在45歳、将来は弁護士の道へ進みたいと思っています。

これから法科大学院・法曹を目指す方へのメッセージをお願いします。

本学は、長期課程の学費やカリキュラムが社会人向けによく考えられていると感じます。
在職しながらでも勉強を続けることができる、これは選択肢として大いにありがたいと思います。

一方、司法試験の合格は確かに簡単ではないでしょう。
しかし、試験問題の傾向を分析して対応することが出来るとも思いますので、決して受からない試験ではないと思っています。
よく判断して続けて勉強することで、私のような人間でも合格できるのですから(笑)
頑張って目標を達成して欲しいと思いますね。

司法試験は選ばれた人しか目指せないかもしれません。
時間・経済的に決して簡単なものではないと思います。
ですが、もし目指すことを決めたのであれば、その環境に感謝しながら勉強して欲しい、そして初心を忘れずに勉強を続けることができたなら、司法試験にも合格できると思います。

私自身もスタートのつもりで頑張ります。