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Posted by : 事務局

事後法の禁止

 刑法の大原則に罪刑法定主義がある。犯罪と刑罰は,予め法律によって定めなければならないという近代刑法の大原則である。すなわち,いかに処罰すべき行為であっても,それが,事前に法律(国会で制定される法形態)により,犯罪として規定され刑罰が定められていなければ,処罰することができない。国家による刑罰権の濫用を防ぎ,国民の行動の自由を保障する憲法上の要請である。  最近,刑法の問題ではないが,これと似たような事件が起こっているようだ。文科大臣が大学設置審議会による設置認可の答申を受けながら,認可をしなか…
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自学自習支援

 いわゆる予備校本の使用に関して,以前議論があった。個人的には,使い方によっては(ここが重要なのだが)有効だと考えている。ただ,1年生に対しては,まず基本書を(基本判例集と六法を片手に)講義資料に沿ってじっくり読みこなすことを命じている。絶対にやってはいけないのは,基本書による基礎知識の理解がほとんどできていないにもかかわらず,予備校本を自学自習の柱にすることである(本学の学生はその理由を知っているので省略)。基本書による理解(その方法は授業で指導しているので秘密)ができれば,予備校本の中には便…
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怒・新聞報道

法律に関するトピックを紹介するコーナーとして,再出発しようとしていた矢先,不愉快な新聞報道がなされたので,一言。 北海道の有力地方新聞。北海学園大学の法務研究科長(どうやら私のことらしい)は,「現状は厳しい。補助金を削除されたら,法科大学院からの撤退も考えなければならない。」と語ったとのこと。あのICレコーダーは飾りだったのか。正しくは,以下の通り(要点のみ)。 「法科大学院の運営は,補助金があってもなくても『現状は厳しい』。」「『補助金を削除されれば』その困難さは高くなるかもしれないが,それは…
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秋山義昭先生を偲んで

 本法科大学院の秋山義昭先生が,病気療養中のところ,2011年1月10日に逝去された。1月13日には,小樽シオン教会にて葬儀式が行われ,先生を慕う多くの人々に見送られた。 葬儀に先立つ11日,ご遺族の方への弔問とともに,先生にお別れの挨拶のため,ご自宅に伺った。以前,「書斎の眺めは格別」とご自慢されていたので,いつかおいしいお酒をもって拝見しに行きますとお話ししていたこともあり,奥様のご配慮で拝見させていただいた。ご自宅の角にある書斎は,前方と右側方が大きな硝子窓になっており,たしかに「眺めは格…
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司法場面における手話通訳

 2010年12月23日,本法科大学院の法廷実習室にて,模擬裁判形式で聴覚障害者が裁判員に選出された場合の手話通訳研修が行われた。これは,札幌聴力障害者協会が甲南大学の渡辺先生を講師に招き22日・23日の2日間にわたって行われた研修会の1コマである。某日,協会から,本学に実際の法廷と同様の施設があると聞き,研修に利用させてもらいたい旨の要望があり,授業の一環として協力させていただいた。 研修は,30数名の手話通訳関係者が集まり,肘井弁護士が裁判長役を務め,検察官・弁護士・被告人を同弁護士事務所の…

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